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折り鶴の祈り

 

鶴を折ってみた
あまりうまくいかなかった

祈りを込めてみた
ふと 鶴が語ったような気がした
あなたも力を尽くしてください… と

鶴を折ってみた
自分自身をかみしめるように
鶴を折ってみた
今度はさっきよりも
少しだけうまくいったような気がした

 2003年8月6日 広島に 平和を祈る58回目の「原爆の日」が訪れた
1955年 原爆投下から10年後 「鶴を千羽折れば願いが届く」と祈りながら 12才の少女が原爆症で短いその人生を閉じた
「その悲しみと平和の願いを世界に」と 「原爆の子の像」が設立され毎年1000万羽以上の折り鶴が手向けられてきた
今年の原爆の日を前にしてその折り鶴が放火された… 「就職できずむしゃくしゃしてやった」という大学生の行為だった
また 原爆の日の2週間前 国会では 怒号飛び交う中で 戦争を放棄し 国の交戦権を認めないはずのわが国の平和憲法を無視して
武装した自衛隊をイラクへ派遣するイラク特措法が強行採決されていた…
原子爆弾投下で亡くなった人たちを悼み 核兵器廃絶への決意をあらたにするその 平和記念式典の中で読み上げられた
「平和宣言」の中で 秋葉広島市長はこう語った 「時代は戦後から戦前へ向かっている」と
いま 被爆者の平均年齢も70歳を超える
2003.08.06.Katsuyuki