TOPICS.2011

Short Message 2021

ツイッター風のつぶやき・・・ 雑多なテーマ・そして短め・・・ これならば気軽に更新できるかも・・・
 宮沢勝之

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2021年
7月26日


相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の
入所者19人がいのちを奪われた 凄惨な事件から
5年を数えます

建て替えられたやまゆり園では 新園舎が完成し
先日 追悼式と共に慰霊碑が公開されました
しかし、そこに刻まれた犠牲者の名は7人…
残りの遺族の方たちは 再びいわれなき偏見や差別に
さらされることを忌避し 実名の公表を拒んだのです
この現実こそが 事件の背景にある日本社会の闇を
物語っている気がしてなりません

奇しくも「多様性と協調」を掲げるオリンピックを主催する
組織委員会そのものにおいてさえも
次々とその関係者からの差別発言や言動が露わになりました
そんな社会の現実と向き合いつつ…

生きる事を共に支え合う社会に 
せめて一歩でも近づくために
何ができるのか? 
自らに問い続けたいと思っています

当時、やまゆり園には8っつの居室棟がありました
その部屋の名をタイトルにしたうたです
7月26日という今日の日
多くの人に聴いてもらいたくて
アップしてみました
「のぞみ・いぶき・つばさ・すばる・みのり そして ゆめ・はな・にじ」




 

 


2021年
5月6日

 この数年ぼくは、東京都昭島市にて毎年コンサートを取り組んでいただいています。(ただ、昨年はコロナの影響でできませんでしたが…) そして、その会場として使わせていただいているのが「さくらオーディトリアム」という こぢんまりとしつつも、木の温もりにあふれる、それはあたたかなコンサートホールで、そのオーナーさんが平田容子さんという方なのですが、その方が実に多彩でバイタリティーにあふれる方なのです。
自宅近隣にあけの星幼稚園を開設し、長きに亘って園長を勤め続け、さらには、多くの演奏家たちの役に立ちたい、と 自宅に隣接の、コンサートホールまで設立。そこで定期的にコンサートを開催し続けてもいます。
(縁あって、ぼくもそこをお借りして昭島でのコンサートを続けさせていただいているわけですが。) さらにその平田さん、この度写真のような著書を発刊されました。
「明日またね」と題されたショートエッセイで編まれたこの本、実はその中に「シンガーソングライター・宮沢勝之」が登場してきます。(嬉しいですね) 前述のホールで開催したコンサートについて触れてくださったものですが、せっかくですから その一節をみなさんにもご紹介しようと思います。


「アイラブユー」

 私が高校生のとき、おしゃまな、小さな従妹が「容子おねえちゃん、アイラブユーは銀座なんだって」と、よく言っていました。
 その子の母親がある銀座の洋品店に勤めていて、そこで知りあった男性と結婚したからかと思いました。いまはどうでしょう。若い男女の戯れにアイラブユーという、言葉を言いあいます。その男女が成長すると、アイラブユーではなく、アイラブミーに変わっていきます。この世の中、アイラブミーの人間が増え寂しい限りです。人は必ず老います。歳をとってからアイラブユーと言ってもらいたいと思ったら、若いときから周囲の人に愛をたくさん与えるべきです。私の小さなコンサートホールで定期演奏してくださっていた、シンガーソングライターの宮沢勝之氏の作詞作曲に「世界中がアイ・ラブ・ユー」という曲があります。その曲を最後に手話交じりに演奏します。
「またたく星に 願いをかさね、明日の夢を 信じていたら、会えるさきっと、ほんとうの自分。だって君は生きてるんだ。だからたとえば 愛に疲れて 心が少し くじけそうでも、涙こらえて 耳をすませば、聞こえてくるよ 君へのすてきなラブソング 
Oh‥‥アイ・ラブ・ユー アイ・ラブ・ユー。世界中が アイ・ラブ・ユー。
アイ・ラブ・ユー アイ・ラブ・ユー。世界中が アイ・ラブ・ユー」
 情熱的な歌声に、聴衆は涙にむせび、その会場は、たくさんの愛で満たされます。
そのうたのタイトルのように、世界中に愛が満ちあふれ、戦争のない、平和な時代が続いてほしいと思います。

 


2021年
5月1日


「ありがとうの詩」の作者 堀江菜穂子さんの作品が英訳本として出版されました

ボクのうたの中でもとてもファンの多い曲「ありがとうの詩」の作者である堀江菜穂子さんの作品が
この度英訳版として出版されました 嬉しいですね そしておめでとうございます
先日2021年4月24日付けの朝日新聞(夕刊)にて そのことがとても大きな記事として紹介されましたので
ぜひみなさんにも紹介いたします
2021年5月1日 宮沢 勝之



 脳性まひの女性が書きためた詩を、難病の女性が英訳した。詩集「さくらのこえ Bloom in my heart」が今月、私家版として発行された。英訳を手がけたのは東京都稲城市の神崎優花さん(24)。「障害があると何もできないと思われがちだが、活躍できる力があると知ってほしい」と話している。

 「心が震えた」――。詩集「さくらのこえ」(2015年)を初めて読んだ時の神崎さんの感想だ。詩を詠んだのは東京都板橋区の堀江菜穂子さん(26)。脳性まひのため寝たきりだが、わずかに動かせる手で詩をつづる。神崎さんは「詩に込められた思いがとても力強く、心にまっすぐ届き、共感した」という。

 堀江さんの詩と神崎さんをつないだのは、障害者向けの着物の普及に力を入れる東京都狛江市の鈴木富佐江さん(84)。詩集制作のきっかけを作り、今回神崎さんに英訳を依頼した。

 神崎さんは日本IBMの契約職員として、社内文書の翻訳業務にあたる。そんな神崎さんにも障害がある。生後半年ほどで全身の筋力が低下する難病「ネマリンミオパチー」と診断された。いまは人工呼吸器をつけて両親と暮らす。

 英語は仕事で日常的に使うが、詩を訳すのは初めて。不安だった。それでも「障害があり、同じような思いを経験した私だから表現できることもあるのではないか」と挑戦した。

 昨年3月から、詩集「さくらのこえ」や堀江さんがフェイスブックに投稿した詩を計30編選び、英訳を進めた。「堀江さんの柔らかな表現や温かな雰囲気をそのまま伝えられるように、難しい言葉は使わずに翻訳するよう心がけた」。堀江さんの日本語の詩のとなりに、神崎さんの英訳が載っている。

 神崎さんの夢は誰もが能力をいかして働ける社会づくりに関わることだ。「世界中の人に読んでもらい、堀江さんの思いを多くの人に届けたい」

 問い合わせはさくら着物工房(090・3691・0055、http://sakura-zukuri.jp/別ウインドウで開きます)。(北村有樹子)

 <こえなき人たちのうた>

くちがきけず いしのそつうの できない人たち

その人たちのうたを きいてほしい

みみでなく 心のおくで きいてほしい

みんなしっかり うたってる

こえがなくても うたってる

そのうたは おとではなく くうきのしんどう

きっとあなたの心も ふるえるから

     *

 <The songs by people without voices>

Listen to their songs

By those who can’t speak and communicate

through their voices.

 

Listen to their songs

Not with your ears,

but with the bottom of your heart.

 

They sing strongly.

 

Without voices,

They sing surely.

 

What the songs make is

Not the sounds, but the air vibrations

――For it will touch your heart.

 

 <せかいのなかで>

このひろいせかいのなかで

わたしはたったひとり

たくさんの人のなかで

わたしとおなじ人げんは ひとりもいない

わたしはわたしだけ

それがどんなにふじゆうだとしても

わたしのかわりはだれもいないのだから

わたしはわたしのじんせいを

どうどうと いきる

     *

 <In the whole world>

I am the only one

In this whole wide world.

 

There’s no one exactly same as me

Among many people.

 

I am the only one.

 

If I have a disability,

No matter how difficult to live my life is,

Nobody can take my place.

 

So,

I proudly live my own life as what I am.