2019年の今年も7月26日がやって来ました
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の事件から 3年が過ぎました
入所者19人が殺害され、職員3人を含む27人が負傷した あまりにもむごく、異常なあの事件から3年が・・・
しかしそれは 事件の残虐さだけではなく 同時に 殺人罪で起訴された 元職員である被告が言い放った
「障害者は生きていてもしかたがない」という言葉 そのことが社会を震撼させました
そして逮捕され 3年経った今においても植松 聖被告はなお
「意思疎通のできない人は幸せをつくれない」などと
ゆがんだ障害者観を吐き続けているといいます

私たちは毅然として そのゆがんだ゙ そして明らかに間違った考えに立ち向かわなくてはならない!!と
心から 心からそう思っています
彼のみならず 残念ながら未だこの社会に根深く残り続けている「優生思想」なるものに
断固として立ち向かって行かなければならないと そう思っています
何よりも 何よりも いのちそのものの尊さを守り抜き 訴え抜くために・・・

3年前の今頃だったろうかもう少しあとだったろうか
ぼくはやまゆり園を訪れ手を合わせ 花を手向けました
止めどなくこぼれる涙拭うこともままならぬまま ただ一心に手を合わせていました
そのあと半ば放心状態で相模湖駅前の喫茶店でぼんやりと外を眺めていたときです
目に飛び込んできたのは
一本の電車が着き おびただしい数の人がそれぞれの手に花束を持ち
「やまゆり園」行きのバス停に列を作る姿でした
その時 心を突き上げてきたものは
うたわなくては!!この哀しみを 無念さを うたわなくては!!の想いでした
そして書き上げたのがこのうた
「のぞみ、いぶき、つばさ、すばる、みのり そして ゆめ、はな、にじ」 
とても長いタイトルのうたでした

この長いタイトルは 「やまゆり園」のそれぞれの男性居住棟・女性居住棟の8つのお部屋の名前です
そこでは犠牲になった皆さんの毎日の笑顔があり 暮らしがあり 
断じて不幸などではない人生があったのです
この事件を風化させないため そして決して忘れてはならないからこそ
ぼくはこのうたを 歌い続けて行こうと思っています
これからも ずっと・・・

2019年7月29日 宮沢 勝之

 

 



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