「八月の手紙」  宮沢勝之作詞/作曲

 今朝早く届いた一枚の手紙は 君の奥さんからのものであり
 最初に先ず 君のいのちが あとわずかだと書いてあり
 そしてそのあと 君がいま 一番会いたがっているのが
 一人きりの戦友の この私だと書いてあり
 涙があふれて止まらなかった
 涙があふれて止まらなかった

 あれから一度も今まで一度も 君とぼくとは会わずに生きてきた
 あの日のことを消し去るために 今まで一度も会わずに生きてきた
 なのに何故 君は何故 私のことなど今思い返すんだ
 60年も前の戦場に 君は今舞い戻ったのか
 涙があふれて止まらないよ
 涙があふれて止まらないよ

 それほど悲しく そして深く 君は苦しみ続けてきたのか
 あの日二人が 二人だけが 生き残ったということについて
 君は今でも 苦しいのか 置き去られたた友たちのことが
 でもいいよもういいんだよ ぼくらはもう許されていいんだよ
 今までこうして生き抜いたことで
 今をこうして生きてることで

 今朝早く届いた一枚の手紙は 君の奥さんからのものであり
 最初に先ず 君のいのちが あとわずかだと書いてあり
 
 最初に先ず 君のいのちが あとわずかだと
 あとわずかだと 書いてあり‥‥

 

戦後60年を迎えた2005年8月15日‥‥
うたい続けてきたこのうた「八月の手紙」を
不戦と平和を願うメッセージとして 掲載しました   宮沢勝之
     

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