「わあ、冷たくて、 気持ちいい」
がまの中を流れる水
この冷たさはいつからだろう
戦いの間も
同じように流れていたのか
きっと
この冷たい水音を誰も聞かなかった
だれも川の水の輝きに気づかなかった  
川の水だって聞きたくなかった
いつも見守っていた人間の
ばくげきで流れる血の音なんて
鉄棒でうたれて苦しむ声なんて
川の水よ
今争いに苦しんでいる所に流れ
冷たい水をのませてほしい
元気のない子に
ミルクがなくて泣いてる子に
川の水よ
太陽よ
世界中の人に
約束させてほしい
もう戦争はしないと
もう人を殺さないと
未来に平和を作ると‥‥


2003年6月23日
沖縄戦が終結した「慰霊の日」
摩文仁の丘で催された追悼式で
知花かおりさんが読み上げた
(読谷村立読谷小学校5年生)
自作の詩「平和メッセージ」から…


 2001年10月28日
 ぼくが 初めて
 沖縄で コンサートを開いた時
 その会場は
  糸満市 摩文仁にある
 「みなみの里」という
  福祉施設のホールでした

 そう…
 まさに あの摩文仁の丘を
 まうしろにして
 そのステージに立った時
 ぼくは 平和のこと 
 そしていのちのことを
 それまでにも増して深く深く
 自身の中でかみしめながら
 うたっていました…